揃った三拍子

こんばんは。こんにちは。おはようございます。2日ぶりですね。

連日のように試合があり、ついこないだまで「サッカーを見せろ!」となってたのに、今ではDAZNで見れる三つのビッグリーグを含めたらほぼ毎日のようにサッカーが見られるという過密っぷり。とはいえサッカー狂の方々に幸せな日々でしょうし、こうやってサッカーが普通に見れる日々に感謝したいところです。

 

今回はPCで書いているので使える機能は普段より多いので多分使います。

また、知人の川崎人さんからオススメされた

TACTICALista beta | Football tactics board

というやつも今回は使わせていただきます。

川崎人 (@kwsk_bito) on Twitter

 

今節の両者のスタメンは

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前節と同様の4-3-3で挑んだ川崎に対して、東京は安部柊斗を中央に置いた4-2-3-1に変更。正直、東慶悟アダイウトンを差し置いてまでウインガーで使うほどか?とは思う。

10番キャプテンだから出てるだけなんじゃ

 

新たなベースの三拍子

今節の東京の4-3-3対策はとてもシンプルなものだった。

相手が体制を整えてからのビルドアップに対して、4-2-3-1の布陣を敷いて3の真ん中の選手でアンカーを、2センターで両インサイドを見て、ビルドアップの出口を全て塞ごうという算段だった。

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こうすれば必然的にCBは前にボールを蹴らざるを得ない。いくらダミアンが空中に強いとはいえどうしてもラフな展開になるのは避けられない。そこをなんとか回収してディエゴ、レアンドロでカウンターにつなげようという狙いだっただろうか。それなら安部は絶対センターでの起用のほうがいいと思うが…

 

そして立ち上がりの川崎は見事にこの形にはまってしまう。14分のシーンのように田中がCB間に落ちて、脇坂が高萩の背後でジェジエウから受けたシーンなどもあったが再現性はそんなに高くなかった。

 

しかしそんな中でスローインから先制すると、東京もロスト直後のプレスが一気に強くなる。しかしそこは流石川崎といったところ。素早いパス交換からプレスの裏をついて両ウイングに展開していく。

これこそが昨季から進化したところだろう。これまでの川崎は低い位置で奪った後はセンターハーフサイドハーフサイドバックのところで細かいパスでボールを保持して自分たちも態勢を整えてからというのがあったが、それは同時に相手に守備ブロックを組む時間を与えることになる。しかしそこをすばやく両ウイングにつなげることで前への勢いを生み、素早く押し込み、相手がついてきたらそこでペースダウンして人数をかけて崩しに行く、というのが今季の川崎のベースになってくるだろう。この試合も幾度となくそういったシーンが見られた。2点目のシーンに繋がったところがまさにそうで、ジェジエウから長谷川につなぐと一気にファイナルサードまで到達。そこから前後左右に揺さぶってニアゾーンを攻略するというのは、昨シーズンまでも散々やってきたことだ。この素早い展開がこのチームの武器をより生かすことになるだろう。

 

パターン化は1つじゃない

今シーズン、湘南から加入した山根が定着した右サイド。主に家長や脇坂とユニットを組んでいくことになるだろうこのエリアは間違いなく今シーズンの注目ポイントだ。

まずは今日の2点目のシーンをピックアップする。

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ここから山根がアルトゥール・シルバと高萩を交わして中央に折り返し、ダミアンのゴールが生まれた。

このシーンで大事なのは脇坂と家長のポジショニングだろう。家長が開いてドリブルのコースを確保したこと、そして脇坂が少し引いて小川を釘付けにしたところだ。

こうしてあげることで小川はアルトゥール・シルバのところにカバーに行けず、高萩も家長を警戒するのでどうしても一歩遅れてしまう。

このシーン以外にも、前節の鹿島戦を含めてこのように空けたスペースに山根がそのまま斜めに持ち運ぶシーンは何度も見られた

 

次に4点目のシーンにみられた形だ

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さきほどあげた3人に加えて田中もかかわったこのシーン。一見脇坂は関与していないように見えるが、このポジションをとることでアルトゥール・シルバは家長がギャップに入った時点では距離を詰められず、後手の対応を強いられている。

もちろんこの位置で家長に前を向かせたら一気にゴールまで迫られるので3人で囲いに行くが、ワンタッチでシンプルに落とすと大外を駆け上がる山根とボールを受けた田中は完全にノープレッシャーだ。小川が出たことであいたスペースに出た優しいボールはワンタッチで中央に折り返されなんやかんやで最後は長谷川がゴール。

家長と脇坂のバイタルエリアでの怖さ、そして山根のランニングのセンスが色濃く出たシーンだろう。そこのスペースにワンタッチで折り返せるボールをを出した田中も素晴らしかった。

こちらも家長が内側のポジショニングを取り、空いた大外で山根が高い位置で受けるという形は度々見られたものだ。

 

 

総評

完全に東京を圧倒した試合でしたね。東京側も想定より早い失点でプランが崩れた可能性もあるが、それにしてもという感じでしょうか。こちらとしてはやりたいことをほとんどやりたいようにやらせてもらった試合です。もっとも改善の余地があるところはいくつかあったと思いますが、それは今後も見られたら取り上げようと思います。

あと、今日の試合でもゴールに繋がったんですがいい位置でのスローインも貴重なセットプレーということを胸に刻みましょう。

 

それでは👋