難局物語

どうもおはこんばんにちは

お久しぶりですね。

 

といっても2019年はまじで3.4回しか更新してないんでそれよかよっぽどマシなのでね。前回更新6月だから偉い方。

ちなみに今回の書く前の時点で30投稿あるのでほとんど2018年に書いたものになります。

 

そんな前置きはいいとしてですね、6月27日のJ2再開に続いて今月の4日、ついにJ1が再開しましたね。きっとこのブログは川崎ファンの人が多く読むとは思いますが、ようやく日常が帰ってきたという感じでしょうか。

 

自分はヨーロッパサッカーもぼちぼち見てるんで一足先にサッカーのある日常に戻ってはいたのですが、それでもやはりサッカーを楽しめることに感謝したいですね。いつかこの難局を乗り越えてスタジアムで色々な人が集まれる日々が戻ってくるのを待ちましょう。

 

それでは試合の方を振り返って行きましょうか。再開初戦の相手は難敵、鹿島アントラーズ。相性こそいいとはいえここ最近点差着くまではめちゃくちゃしんどい展開を引っ張ってなんか取れちゃったって感じの試合が多い印象です。

まずはスタメンから。

川崎は

長谷川    ダミアン   家長

        大島   田中   脇坂

登里    谷口      ジェジエウ  山根

                チョン・ソンリョン

 

前説の鳥栖戦と全く同じメンバーでのスタート。小林の怪我などでベンチメンバーは多少の入れ替えはあったが、恐らくこの11人が鬼木さんのファーストチョイスということで間違いないだろう。

 

対する鹿島のスタメンは

          エヴェラウド

         アラーノ

和泉  レオ・シルバ 三竿  土居

永戸    町田   犬飼  内田

               クォン・スンテ

の4-4-1-1のような形だろうか。

出場機会ほしいから移籍した(と勝手に僕が思いこんでいる)奈○○樹さんどっこ〜!?

 

試合自体は開始1分にショートコーナーからの家長のクロスに谷口が合わせて先制すると、30分には再び家長のクロスに今度は長谷川がコントロールした後に左足を振り抜き2-0。直後のコーナーキックでOGにより失点。後半、染野などを入れて攻勢に出る鹿島に対して完全に後手に回ってしまうものの、ひたすらに耐えて耐えて、あわや失点というピンチをくぐり抜けながら何とか勝利。やはりチョンソンリョンは神だったといえるだろう。MOMは2アシストの家長で文句ナシだろう。ダミアンはOGは許すからそれ以外を本気で反省してほしい。

 

 

弱点を武器に

「川崎は外に逃がせば怖くない」

かつて内田篤人に言われた言葉だっただろうか。たしか内田だったと思う。あんまり覚えてはいないが。

 

そんな言われ方をした川崎のサイドアタックだが、その川崎は今では「過去」の川崎となる。

新スタイル、新システムで挑んだこの試合ではむしろそのサイドから幾度となく相手ゴールまで迫った。その中でも30分のゴールシーンをピックアップしよう。

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ご存知の通りこの後ボールは家長に渡り、ファーサイドにいた長谷川へのクロスがゴールへと繋がった。

この試合多く見られた形だが、家長が中から外へと左ハーフや左バックを引っ張ることで空いたスペースに山根が侵入し、チャンスに繋がるという場面が多く見られた。また、家長が内側にポジションを取ることで相手の左サイドを絞らせて、空いたところで山根がどフリーで受ける、なんて形のビルドアップも幾度となく見られた。もっとも、そこからの盤面攻略にはまだまだ改善の余地はあるだろうが、ここまで両サイドをワイドに使った攻撃というのは去年までのフロンターレには見られなかったものだった。

左サイドでも登里が内側に侵入して長谷川をフリーにさせ、大島などを絡めつつそこからのドリブルやニアゾーン攻略というトライは何度も見られた。右サイドに比べてこちらは昨シーズン以前からいる選手たちなのでユニットとしての練度の差であるだろう。

もっとも、右サイドのユニットではどちらもハーフスペースへの侵入やチャンネルランが得意な脇坂と山根がどうしても被ってしまったりというのはあったが、時間を重ねればこちらも整備されるはずだ。

 

翼は誰が折る?

お次は鹿島のビルドアップにも触れようと思う。

鹿島のこの日の狙いは一貫してサイドバックを引っ張ることだったのは明確だろう。事実、開始からそう時間も経たない間に家長が相手のボランチがフリーで受けるのを嫌って噛みにいったところを、高い位置を取っていたLSBに見事なまでにボールが繋がりピンチを招いている。

それに対して前半は4-4-2のブロックを敷いて守りきるが、後半になると鹿島も手を打ってくる。それまでは内側に絞り気味だった両サイドが比較的広い位置を取るようになる。するとこちらのサイドバックはそこを意識せざるをえなくなるだろう。そこでウイングの背後で鹿島のサイドバックがボールを受けることでサイドで数的優位を簡単に作られてしまい、自由にクロスをあげさせることも多かっただろう。染野のシュートがバーを叩いたシーンがまさにそれだろう。失点をせずに済んだものの、結局45分間ここをどう見るのかが定まらず、後手を踏みながらの試合展開となった。

 

総括

正直に言うと、この試合は全体的に鹿島の「詰めの甘さ」で勝ち点を拾えたといっても過言では無いだろう。ショートコーナーに対するマークのズレだったり、誰が行くか曖昧になったところから得点に繋がっている。相手のビルドアップもクォンスンテだったから繋がらなかったという場面が非常に多かった。今節は鹿島にラスト30mでの「運」 がなかったこともあるだろう。川崎としてもまだまだプレスの基準やどう攻略するか、それこそ最初にあげた右の脇坂まで絡めたユニットの精度もそうだ。川崎としてもまだまだ甘いところはある。選手個々のコンディションもぱっとしないところも多かった。過密日程でなかなかチーム全体として調整ってのは難しいかもしれないが、東京戦、柏戦とそれなりにタフな連戦となるので、そこに向けてしっかりと準備をしてもらいたいところだ。